レンズコーティングの仕組み
メガネのレンズはいくつかの層になってできており、基盤となる素材を挟むようにしてレンズを保護するハードコートと、視界をクリアに明るくするため、光の反射を抑える反射防止コートが施されています。これらのコーティングをベースとして、各メガネメーカーからさまざまなコーティングが開発されています。 曇り止めコーティングは、マスクや寒暖差でのメガネの曇りを防ぐ機能があり、視界を良好に保つことができます。近赤外線カットコーティングは、デリケートな目の周りの皮膚を近赤外線から守る効果があります。撥水・撥油・防汚コーティングは、レンズに付着した水や皮脂、化粧品などの汚れをすぐに落とす効果があり、すぐに拭き取ることができるのでお手入れも楽になります。
ほこりや花粉対策には静電気防止コーティング
プラスチックレンズは、静電気が溜まりやすいという特徴を持っています。静電気が発生することでほこりや花粉などが付着しやすくなり、レンズの汚れの原因にもなります。静電気コーティングによって静電気の発生を防ぐことで、ほこりや花粉の付着を防ぐことができ付着していてもすぐに汚れを落とすことができるようになります。
コーティングは一度剥がれてしまうと、再生できないためレンズの交換が必要になります。普段から丁寧に扱うことで、コーティングを長持ちさせることができます。ポイントとして、プラスチックレンズは熱に弱いため、高温の場所に置かないように注意しましょう。また、レンズを拭く際には、表面のコーティングが剥がれてしまわないように優しく丁寧に拭くようにしましょう。